MIYUKIのおしゃべりんぐTime-1997年10月

1997年10月のおしゃべりんぐTimeです。


ミステリな日々(971001)

【鮎川賞パーティー】
 26日の江戸川乱歩賞、27日の文士劇に続いて、29日は創元社主催の「鮎川哲也賞受賞パーティー」でした。こちらは江戸川乱歩賞に比べてぐっと本格色の強いメンバーが揃っていて、また違う味があります。
 この日はデジタルカメラを持っていったので、写真を撮ってきました。「推理作家写真館」として公開しますね。目玉はやはり今人気絶頂の京極夏彦さんでしょう。つい多めに写真を撮ってしまったわ。(笑)
 あまりイベントには顔を出さない(らしい)島田荘司さんもお見えになっていたので、お願いして一緒に写ってきました。紹介して下さった上に撮影を引き受けて下さったのは新保博久さんです。感謝!
 創元社さんとは、実はもうずいぶん古いつきあいで、10年以上前に創元推理文庫の中に挟んでいる小冊子「紙魚の手帖」のインタビューを受けたことがあります。そのときにいらっしゃった戸川編集長は、コアなミステリマニアの間ではとても有名な方ですが、戸川さんももうじき創元社の社長に就任されるそうで、時の流れを感じますね。(笑)
 インタビューをして下さったのは松浦さんという編集さんでしたが、その方は今でも創元社が出した海外女性作家の本を送って下さるので、いつも楽しみに読ませていただいています。昔私が「クレイグ・ライスが大好きなんです」と言ったのを覚えていて下さるんですよね。
 その松浦さんにも久しぶりにご挨拶が出来たし、辻真先先生や泡坂妻夫先生にもお目にかかれて幸せでした。泡坂先生とは初対面だったのですが口調のとても柔らかな方です。11月に「亜愛一郎のご先祖が活躍する短編集が出ます」との情報を下さったので、新刊がとても楽しみ。
 辻先生には、27日の文士劇の感想をお伝えしました。「各作家さんの著者を読まれて、それに合わせて脚本を書くの、ご苦労があったんじゃないですか?」とお聞きしたら、「ずいぶん読みましたねぇ。でも、やはりご本人たちがどんどん追加して下さったんですよ」とのことです。やはりアドリブから生まれた台詞が多かったみたいですね。そうそう、その文士劇、10月12日にNHKBSで午後2時(だったかな?)から放映されるそうです。ミステリファンは必見ね。

 二次会は創元社が用意したちょっと変わったお店でした。居酒屋でもないし、お料理は中華というところで、2階の席は座布団というところ。でもアットホームな雰囲気で良かったです。パーティーでも二次会でも柴田よしきさんと一緒でしたが、今回の鮎川賞短編部門で最終選考に残った山口芳宏さんという方は柴田さんのお友達なんだそうで、「来年は作家としてここに来るのよ」とおっしゃっていたのが印象的でしたね。
 また、柴田さんには桐野夏生さんも紹介していただけて嬉しかったな。

 二次会が終わると、今度はカラオケ。メンバーは、綾辻行人さん、小野不由美さん、我孫子武丸さん、京極夏彦さん、大森望さん、喜国雅彦さん、などなど大勢。全員が入れる部屋がなかったので別れてしまいましたが、我孫子武丸さんと同じ部屋でお話が出来たのが良かったです。我孫子武丸さんとは今までメールのやり取りだけだったので、今回が初対面だったんですよね。(笑)

【麻雀大会】
 鮎川賞の翌日は、麻雀大会を開くのが恒例なんだそうです。ついにそこに参加してきました。(笑)
 こちらのメンバーは、綾辻行人さん、二階堂黎人さん、喜国雅彦さん夫妻、新保博久さん、竹本健治さん、小森健太郎さん、桐野夏生さん、大森望さん、推理関係の方々(?)、各出版社の編集さんなどなどなど。延べ20人くらいはいたでしょうか。
 私は麻雀を覚えてちょうど半年なので、当然初心者なのですが、囲碁や将棋と違って初心者でも勝てることがあるのが麻雀の面白いところですね。点ピンで、1.380円ほど勝たせていただきました。ふふふ。
 14:00のスタートだったのですが、綾辻行人さんは最終の新幹線で京都にお帰りになるため途中で抜け、残りのメンバーも時折出入りしながら22:30くらいまで打っていました。そのあとは近くの喫茶店でお茶を飲んで、大森さん宅に泊まるという我孫子武丸さんとともにタクシーで自宅近くまで戻り、大森さんの奥さんのさいとうよしこさんと合流してカラオケ。(笑) お開きになったのは午前4時です。(^^;;;;
 連日ミステリ関係のイベントが続いたので、さすがにくたくた。でも、とーーーっても楽しい数日間でした。

生フランス人(971002)

 今日は知り合いのコネで声がかかったインタビューの仕事を受けてきました。フランスで発行している「Babylon」という日本製漫画&アニメファンのための雑誌の取材です。
 フランスから来日してまとめてソレ方面の取材をしているそうで、声優さん(ナデシコに出ていた南央美さん)や、アニメーターなどにもインタビューの予定だそうですが、漫画家も欲しいと言うことで私が受けることになりました。
 場所はうちの近所にお住まいの作詞家:真々花子さんの仕事場。実は真々さんは、息子同士が々幼稚園だったんですよね。(笑) 彼女は「みかん絵日記」などの主題歌の作詞をなさっている人です。
 そこにお邪魔して、現れたのはうら若いフランスハンサム君二人。フランスのオタクが来ると思っていたので(実際そうなんだけど)想像以上に可愛い坊やたちだったのが楽しかったです。
 聞かれたのは、デビューしてどのくらいか、とか、好きな動物は(?)などという普通のインタビュー。でも、手がけている雑誌を見せられて、「コメントをお願いします」というのには少々困ったかな?(^^;;;;
 フランスでは今、日本風の漫画を描く人を育てている最中らしいんだけど、はっきり言って実力的にはまだまだ。もちろん話の内容は読めないので絵の評価だけですが、日本の若い人は絵がうまいので、それに比べるとかなりレベルは劣ります。まあ、これからなんでしょうけどね。
 雑談を含めて2時間くらい話をして、サインを頼まれ、写真を撮って終わりました。フランスの雑誌に紹介されても、正直な話私にはなんのメリットもないんだけど、フランス製ハンサムが二人も見られたのでよしとしましょう。(笑)

この世の贅沢(971006)

 先月の27日に白泉社社屋が移転しました。今までは西神田にあったのですが、今度は淡路町の交差点からすぐの大きいビルです。しかも初の自社ビル。(笑)なので、打ち合わせとカラー原稿(MOだけど)を渡しがてら、新社屋を見に行ってきました。
 それまでは素通しだった入り口も今度は受付嬢がいます。これがまたけっこう可愛い。(笑) 7階建てのビルに白泉社だけなので、フロアもゆったり。「別冊花とゆめ」と「花とゆめ」、「シルキー」「メロディ」編集部は6階なので、そこに缶ビールを1ダース持って行きました。
 まだ築2年のビルなので綺麗だし広いし、「白泉社って大きい会社だったのね」って感じ。(笑) でも、1階の駐車場はよそに貸してしまうので車で行くことはできないんですって。ちぇ。
 「シルキー」の編集長と担当に挨拶してから「別冊花とゆめ」の担当と打ち合わせ。そのついでに5階の「LaLa」編集部にも顔を出して、元担当(現LaLa編集長)と元「別冊花とゆめ」編集長(現編集管理室長兼LaLa編集部長)にも挨拶。久しぶりだったのでダイエットの成果に驚いてもらえました。(笑)
 淡路町は古い町なので、打ち合わせに使える喫茶店がちょっと少ないみたい。その代わり周辺には老舗の料理屋さんが山ほど! 今日の夕食は鶏鍋でした。「ぼたん」というお店なんだけど、いや〜うまかったね。(^-^) お座敷に通されるといきなりメニューも何もなしにどんどん鍋が出てきてしまう。他にどうせお料理なんてないからいいんだけどね。
 鶏鍋というのは、要は鶏のすき焼きです。炭火の火鉢のようなものの上に小さい鉄鍋を乗せて割り下(みたいなもの)で煮て食べるんだけど、鳥肉が柔らかいの〜。お腹いっぱい食べて、二人で¥17.000でした。もちろん編集部持ち。
 まだ早い時間だったけど担当がタクシーを呼んでくれて楽チンで帰ってきました。なんて贅沢なの。途中永代橋の夜景を見ながら、私は自分であることがけっこう気に入っているな。と思ってしまったわ。(笑)
 いろいろと辛いことや苦しいこともあるし、もしもう10年遅く生まれていたら叶う望みもあったかもしれないけど、それでも今この年齢だから楽しいこともあるんだし、大人でないと味わえない贅沢ってあるよね。
 美味しいものを食べると知り合いや家族をそこに連れていきたくなるので、今度はぜひ誰か誘おうと思います。でも、次はまた編集部持ちで「ぼたん」の隣の「いせ源」であんこう鍋だー!(笑)

 あ、編集部に行く前に写真を撮ったので、プロフィールのページの写真更新しました。服が違うだけだけどね。(笑)

キッチンの日(971010)

 友だちの誕生パーティーを、明日知り合いの家でやるので、今日は一日その準備をしていました。食べ物は持ち寄りになるので、私はケーキと葱餅を担当。ケーキを焼くのは久しぶりです。
 夏の間は、どうしてもオーブンを使うお菓子は作りたくないので、この秋初めてのケーキですね。今回はシフォンケーキ。
 プレーンなシフォンケーキも好きですが、今日はバナナを1本入れて、バナナシフォンケーキにしてみました。もちろんバースデーケーキにそのままでは素気ないので、生クリームでコーティングしてから削ったホワイトチョコレートで飾ります。真ん中の穴にはピンクのバラの花を挿してみるつもり。
 私がシフォンケーキを覚えたのは「栗原はるみ」さんというお料理研究家の方の本でなのですが、この方の紹介しているお菓子はどれもシンプルなのに飽きない味で大好きです。一番愛用しているのは、文化出版社から出ている「栗原さんちのおやつの本」(ISBN4-579-20378-X)です。これに出ているものは全部作ってみたんじゃないかな。

 実は葱餅のネタ本もこれ。葱餅って、「美味しんぼ」の割と最初の頃に雪山の別荘に閉じこめられた山岡さんたちが、管理人の残していった小麦粉とゴマ油、庭に植えて保存していた長葱を使って作るシーンがありましたよね。
 これを読んだときに「おいしそう」と思っていたら、栗原さんの本にそっくりなものの作り方が紹介してありました。もちろん、中国では定番のおやつなんだそうだけどね。(文化出版局の「勝手におやつ」という本にも栗原さんじゃない方が紹介しています)
 雪山という悪条件にいるわけではないので、ちょっと豪華(笑)にハムも入ります。お昼から合計6カップもの小麦粉と悪戦苦闘して、4枚の葱餅を作りました。持っていくのは3枚。1枚は家族のためです。酢醤油で食べるとおいしいのよ。

 明日集まるのは、誕生日の子と私以外は全員男性なので、ちょっと食料の集まりが心配。乾きものばっかりだったらどうしよう。(笑) まあ、足りなくなったら後で買い出しにでも行ってなにか作ればいいんですけどね。
 でも、心配性なのでつい、紙皿と紙コップ、プラスチィックのフォークは買ってきてしまったわ。

栗色にしたよ(971015)

 そろそろ青いヘアマニキュアも飽きてきたので髪を栗色に染めてきました。前の色が少しだけ残っているので多少毛先が黒っぽく残ったけどまずまずの出来。根本が明るくて毛先が暗いという、ちょっとグラデーションがかった染まり具合です。
 本当はもうちょっと赤を強くしたかったんだけど、それをするにはブリーチ効果の高い染料を使わないとならないらしくて、それだと紙が傷むし、赤のマニキュアを上から入れる方法もあるそうだけど、マニキュアって色落ちするからタオルとかセーターが赤くなってしまうので今回は我慢しました。青を入れたときは枕カバーが真っ青だったんだもん。(笑) まあ、水性の染料だから洗えば落ちるんですけどね。
 栗色にして鏡を見たとたん、なんだか男の子のアイドルの頭みたいだなぁと思ってしまった。でも、けっこう気に入っています。

ご無沙汰でした(971026)

 仕事が忙しかったので更新を10日以上もさぼっていました。ゴメンね。原稿が上がったのが25日の午前3時頃。例によってきわどい綱渡りをしています。(^^;;;;
 今月は「Joker」の後編だったんだけど、前編を読んでいろいろ考えてくれていた人には結構意外な展開かも知れません。なんちゃって、実は前編の段階で考えていた話ではあまりにも平凡なのでちょっと変更してみたのよね。(笑)
 仕事が開けるとお出かけしたくなるので、早速今日は遊びに出かけていました。カラオケと麻雀だけど。ネット麻雀の東風荘に、最近よく出没しているのですが、そこで知り合った人達とオフ。最初はカラオケだけの予定だったんだけどもともと麻雀好きなメンバーですからやはり「卓を囲もう」という話になります。でも3人しかいなかったので、私の知り合いに魔法の呪文「ワン欠けでーす」という電話をかけて無理矢理面子集め。(笑) ちゃんと打てたところが凄いと思うわ。結果は負けたので書きません。(笑)
 明日は平日と言うことでいい子の時間にお開きにして、帰ってきてからは「別冊花とゆめ」の漫画スクールでトップ賞を取った人の投稿原稿の批評をして編集部にFAX。お仕事ですね、これも。
 このあとは、「別冊花とゆめ」2月号掲載分の「パズルゲーム★プロフェッショナル」の予告カットと、1月号掲載分の「パズルゲーム★NEXTジェネレーション」のカラートビラをやります。どちらも月末まで。そう、次は久しぶりに日向子の登場なのだ。
 最後に日向子を描いたのは犬の事件の話だったから、ずいぶん間が開いてしまいましたね。なんの話にしようかなぁ。

小顔がキマル(971029)

 日本推理作家協会の50周年事業として、作家名鑑を作るんだそうです。それに写真が必要なので久しぶりにフィルムの写真を撮ってきました。証明写真程度のサイズで良いんだけど手持ちのものがないので写真屋さんへ。
 履歴書というわけではないので笑顔で撮ってきたけど、デジカメに慣れている私には自分の手で修正できないのが不満。(笑)
 昨日はカネボウのジュエルファンデーションを買いました。華原朋美がCMやってるやつね。「小顔がキマル」なんてコピーで売っているけど、あれって資生堂が春に出した顔引き締め効果のクリーム「ロスタロット」の追随じゃないかな。あれは化粧業界の奇跡とまで言われた賞品らしいのでカネボウも負けられなかったのでしょう。
 まあ、そういう勘ぐりはともかく、ファンデーション自体はノリものびも良さそうなので秋冬物としてこれにしてみました。…って、これはコスメオタクの上田愛子さん(「ライナスの子守歌」の作画の人ね)の受け売りなんだけど。
 新しい化粧品を買ったら、ドレッサーの引き出しの中が急に気になって突発的に大整理。使いかけのコンパクトとか古い口紅とか思いきって捨てました。もったいないけど化粧品は時間がたつと変質してしまうし、性能もどんどん向上しているので古いものをまた使うことってないのよね。毎日お化粧しているOLさんと違って、電車に乗るときしか化粧しないのでなかなか減りません。(笑)
 懸念だったスカーフの収納なども、片づけて空いたスペースに入れ直したり、髪を切って使わなくなったヘアアクセサリー(もともとあんまり使ってない)なども処分。いやーすっきりしました。
 ドレッサー周辺で一番場所を取っていたのは実は宝石関係の箱。指輪買ったりしたときに小さい箱くれるでしょ?あれです。私はそういうものは全部大きいジュエリーボックスにまとめているので、小さい箱はいらないんだけど、どれも綺麗で可愛く作ってあるのでなんとなく捨てられなかったのよね。でも心を鬼にして捨てました。残したのは「4℃」というメーカーのがまぐち型のケースだけ。これは超カワイイのでピルケースにしてもいいかも。

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