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May 11, 2005 Wednesday
θは遊んでくれたよ
森博嗣 講談社
Gシリーズ第二弾。やはり萌絵と犀川先生が出てくるとホッとしてしまうが、このシリーズからのニューフェイス「海月君」も捨てがたい。作中ずっと寡黙で、ラストで怒濤の推理を披露するあたり、正しい名探偵の血筋を引いているとも言えるが、それでも犀川先生が一枚上手なところはご愛敬だ。
事件の鍵となるAIの扱い方は、森氏の経歴から考えると少々物足りなさを感じてしまった。もう少し突っ込んで欲しかったが、もしかするとそれは事件の影に見え隠れしている「真賀田四季」のことをふまえての演出なのかも知れない。
ISBN4-06-182431-7 ¥900+税
投稿者 Miyuki Noma : 07:03